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遺伝子発現プロファイリング解析は、医薬品開発プロセスにおける重要なステップの一つで、 疾患の複雑な分子の「痕跡」を明らかにし、新しい治療薬の有効性の判断材料となる情報を提供する強力なツールです。

ラボコープは、NanoString をはじめとする PCR ベースの技術を最大限に活用し、さまざまな遺伝子発現解析サービス(DNA および RNA)を提供しています。研究者の皆様は、これらのサービスを利用することで、腫瘍微小環境の分子のスナップショットを取得し、治療の予想される作用機序や標的への関与を確認することで、創薬の初期段階における意思決定に役立つ答えを提供することができます。また、これらのサービスは、In vivo モデルに進む前に行う概念実証研究の細胞培養試験にも活用できます。

ラボコープでは、Bio-Rad の QX200 システムを使用し、超高感度・高精度の核酸定量を可能にする ddPCR テクノロジーを提供できるようになりました。ddPCR により、従来の技術では検出できなかった分子ターゲットの絶対定量が可能になります。

ラボコープのサービスラインナップに新たに加わった NanoString の nCounter® 解析システムと GeoMx® デジタル空間プロファイラー(DSP)を使用すると、薬剤が遺伝子発現や、腫瘍増殖を制御するシグナル伝達経路をどのように調節するのかが分かります。

NanoString nCounter® は、優れた感度と正確性で最大 800 の RNA、DNA またはタンパク質の標的を同時に解析します。このシステムは、分子「バーコード」と 1 分子イメージングを利用して、ひとつのサンプルに含まれる数百の固有の転写物を定量化します。

このほか、NanoString nCounter® には次のような主なメリットがあります。

  • オンコロジー(ヒトおよびマウス)用の「既製パネル」が多数あり、これをカスタマイズして最大 55 の独自の標的を追加することができます。
  • 扱いが難しいサンプルタイプ(FFPE、組織、溶解液、生物流体)にも対応できるよう最適化されています。
  • 貴重なサンプルの使用量がわずかで済みます。
  • qPCR よりも正確で速く(増幅の必要なし)、次世代シーケンサーよりもシンプル


NanoString nCounter® は、腫瘍サンプルからの遺伝子やタンパク質の発現レベルに関する優れた定量データを提供しますが、組織生物学のさらなる知見を得るためには、空間的文脈がカギとなります。NanoString GeoMx® DSP 空間生物学ソリューションを使用することで、腫瘍と、腫瘍微小環境内の複雑な相互作用をより深く理解することができます。

NanoString は、細胞ベースのモデルを使用した遺伝子発現スクリーニングのための独立した In vitro サービスとしてだけでなく、Ex vivo 環境で In vivo 動物モデルにおける薬剤の作用機序を解析する際に使用すれば、複数の治療薬をスクリーニングして有望なリード化合物を特定することもできます。

当社では、96 ウェルプレートの 4 色の読取りが可能なリアルタイム PCR システム StepOnePlus™ を導入しており、SNP ジェノタイピング、遺伝子発現解析、microRNA 発現、転座解析、遺伝子検出などのアッセイに対応しています。培養細胞、新鮮組織、凍結組織で特異遺伝子が発現しているかどうかの見極めは、当社の PCR スペシャリストにお任せください。各種細胞株、マウス種、組織、腫瘍の遺伝子発現測定であっても、さまざまな治療における異なる遺伝子の発現モニタリングであっても、お客様が最適な研究をデザインできるようお手伝いいたします。

遺伝子発現プロファイリングでは、数千個の遺伝子の活動(発現)を一括測定し、細胞機能の全体図を作成します。RNA は次世代シーケンシングによって配列および定量化され、特異遺伝子の数千もの既知の RNA 配列に合わせて並べられます。こうしたプロファイルによって、たとえば、活発に分裂している細胞や、細胞の特定の治療に対する反応、各種細胞株、マウス種、組織、腫瘍で差次的に発現する遺伝子などが分かります。ラボコープは、RNA の配列決定を専門とするパートナーラボと提携しています。シーケンシング情報を入手した後、ソフトウェアを使って定量化、整列、データ分析を行っています。当社では、単一遺伝子、関連遺伝子のセット、経路および プロセスに特異的な遺伝子のグループ、ゲノム全体の発現をサンプル間で互いに比較し、その結果を簡単なグラフと図で表すことができます。

遺伝子発現の要件を満たすカスタムサービス

ラボコープでは、最先端の技術とカスタマイズされたサービスを組み合わせることで、お客様の遺伝子発現に関する要件に対応しています。専門分野に特化した当社のチームは、創薬プロセス全体における遺伝子発現読み取りの開発、オプティマイゼーション、検証に関する豊富な知識と経験を有しています。当社はお客様と緊密に連携しながら、お客様の化合物の作用機序や、腫瘍増殖に関してどのシグナル伝達経路や下流遺伝子が制御されているかを明らかにするために、豊富なデータを生成するワークフローを設計します。また、動物 / 腫瘍モデルを幅広く取り揃え、お客様のプロジェクトに「最適な」モデルを提供できるよう努めています。お客様の試験の要件についてご相談を承ります。お客様の研究プロジェクトに新たな洞察をもたらす当社の遺伝子発現解析サービスについても、お気軽にお問い合わせください。

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注目のテクノロジー

nCounter® IO 360™ パネルおよびフローサイトメトリーは、トランスクリプトームと免疫サブセット免疫表現型プロファイルを組み合わせ、腫瘍の免疫療法に対する包括的な分析をもたらします。

トランスクリプトームプロファイリングは、腫瘍微小環境(TME)と免疫系との相互作用や、免疫療法の作用機序を調べることができるパワフルなツールです。この Tech Spotlight では、nCounter® PanCancer IO 360™ パネル(NanoString Technologies 社製)を用いて、固形腫瘍で測定した遺伝子発現をフローサイトメトリーと組み合わせ、免疫療法が抗腫瘍免疫応答に及ぼす影響を包括的に評価する方法についてご説明します。

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