生物発光画像化
生物発光イメージング (BLI) では、モデルのルシフェラーゼ発現細胞が放つ光を検知します。通常は、ルシフェラーゼを構造的に発現するよう操作した細胞を移植するか、1つ以上の対象組織でルシフェラーゼを発現する遺伝子改変動物を使用する手法を用います。ルシフェラーゼの基質ルシフェリンを全身注射することで、その細胞や組織が発光します。
当社では、光学画像化技術とルシフェラーゼ発現腫瘍細胞株の大型パネルを用いて、同所、播種、転移の各モデルの全身腫瘍組織量を追跡します。当社は、自社の細胞株やお客様がお持ちの細胞株をルフシェラーゼを発現するよう操作して BLI で検出するノウハウを備えています。
当社は、ダナ・ファーバー癌研究所 (Dana-Farber Cancer Institute) ともライセンス契約を交わしているため、以下を含む特性評価済み、In vivo で検証済みのルフシェラーゼ発現細胞株が多数ご利用いただけます。
神経膠腫
神経芽細胞腫
白血病
リンパ腫
多発性骨髄腫
前立腺
胸部
肺
結腸直腸
自然転移モデル:
リンパ節と肺に転移する乳腺脂肪体移植細胞
多発性骨髄腫
リンパ腫
白血病
生物発光による画像化は、血液腫瘍モデルで起こる腫瘍の全身における進行と限局性の固形腫瘍とを並行して定量化できる強力な手段となります。ダナ・ファーバー癌研究所とのライセンス契約で広範なルシフェラーゼ発現パネルが使用できることもあり、当社では、血液モデルを含むさまざまなタイプの癌を幅広く研究できる体制が整っています。
ルシフェラーゼレポーターを発現させると細胞の追跡が可能になります。たとえば、ターゲティングなどの細胞ベースの治療や、組織分布、生存率などを In vivo で調べることができます。
現在商用として入手できるルシフェラーゼレポーター遺伝子組換えマウスは、多様性を増しています。こうした遺伝子組み換え動物によって、In vivo 光学画像化ベースの分子イメージングがさまざまな病態を対象に行えるようになっています。